工場見学 博多の辛子明太子
博多のソウルフードの1つである
辛子明太子の工場見学の日帰り旅行を行ってきました。
はじめに行ったところは、「山口油屋福太郎」です。
「福太郎」は、
辛子明太子及び辛子明太子加工食品の開発・製造を行っている会社です。
残念ながら土曜日だったので、工場自体の見学はできませんでしたが、
レストランでビデオによる工場見学及び試食を行うことができました。
「福太郎」の辛子明太子は、
2度漬け製法で、女性や子供も食べやすい味になっています。
また、辛子明太子以外に、
めんべい(焼き菓子)の製造・販売を行っています。
工場見学を受け入れていることからも
食品の製造への安全・安心の取り組みも積極的に行われています。
ISO9001の取得のほか、
添田町めんべい工場では総合衛生管理HACCPの認定も取得しています。
2件目に行ったのは、「ふくや」です。
辛子明太子の起源は諸説ありますが、
その1つが
「ふくやの川原俊夫が若いころに釜山で食べた
明卵漬の記憶を基に漬け込み型の辛子明太子を開発した」
というものです。
工場の2階が製造施設で、
大きく4つの部屋に分かれて、
廊下からガラス越しに製造しているところを見ることができます。
1つ目の部屋は、漬込室で、
「漬込用タレ作り」「スケトウダラの卵巣の選別・唐辛子ふりかけ」「タレかけ」、
2つ目が熟成室です。
ここはガラス越しの見学はできませんでした。
3つ目が計量パッキン室で、
「計量」「密封」「容器洗い」「金属探知・ウエイトチェッカー」
「粒明太子自動計量」です。
最後が包装室で、
「製造記号印字」「フタかけ」「箱詰め」「ダンボール詰め」
「ガムテープ貼り」「パレタイザー」「自動搬送機」「一本物ライン」になっています。
さすがに、ISO22000を取得してだけあって、きれいな工場でした。
なお、1階には、
「ハクハク」という博多の食と文化の博物館があります。
小さいスペースですが、見ごたえのある空間です。
そうだったのかと思ったのは、
「うどん」「まんじゅう」「羊羹」の発祥の地ということです。
「福太郎」と「ふくや」とも博多駅から1駅目と近いので、
博多に行った時には立ち寄っては如何でしょうか?
(観光ビジネス研究会 岡村善裕)
Q1.博多といえばラーメンって感じだけど、うどんなどの発祥の地なの?
A1.「うどん」の発祥の地の1つに、博多の名刹・承天寺という説があります
承天寺を開山した聖一国師は、
中国・宋から、仏教とともに、製粉技術を伝えました。
聖一国師が、持ち帰った「水磨の図」に
水車や挽き臼を使った製粉技術が書かれており、
この挽き臼の登場で小麦を大量に粉にすることができ、
「うどん」を食べることが、 博多から全国へと広がったと伝えられています。
「饅頭」は、聖一国師が托鉢していた時に、
親切にしてくれた茶店の主人に「甘酒饅頭」の製法を教えたと伝えられています。
また「羊羹」の作り方も伝えたそうです。
「饅頭」も「羊羹」は、
鎌倉・室町時代に茶道の発展とともに広がったと伝えられています。
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