プチ観光 – 掛川城
今回のプチ観光は、掛川城です。
東海道新幹線の掛川駅から歩いて10分程度にある平山城です。
掛川城は室町時代に守護大名の今川義忠が、
重臣の朝比奈泰煕に命じて築城したと伝えられています。
戦国時代には今川氏から徳川家康の領有になりました。
徳川家康が東海から関東に移封されると、
掛川城には豊臣秀吉の直臣であった山内一豊が城主となりました。
山内一豊は掛川城の大幅な拡張を実施し、
石垣・瓦葺の建築物・天守など
近世城郭としての体裁を整えた城郭としました。
関ヶ原の戦いの後、山内一豊は土佐の高知城に移転し、
その後、掛川城には多くの譜代大名が入りました。
幕末の1854年の安政東海地震で、
掛川城も天守を含む大半の建物が倒壊し、
政務所である二ノ丸御殿は再建されましたが、
天守は再建されることはありませんでした。
現在の天守閣は
1994年に日本初の本格木造天守閣として復元されました。
掛川駅の北側に出て、初めに目に入るのは駅前にある二宮金次郎です。
ちなみに、JR掛川駅の改札は木造の立派な建物でした。
天守閣を目指す前に、大手門・大手門番所に向かいました。
大手門は天守閣の復元の翌年の1995年に復元されました。
掛川城の表玄関にふさわしい櫓門です。
天守閣を目指して、まずは四足門をくぐり、
太鼓櫓の横を通り、天守閣を目指しました。
天守閣の中には展示品もありますが、
城らしく急な階段は登り甲斐があります。
本格木造ならではの立派な木を使った階段でした。
次に掛川城御殿を目指しました。
中は多くの展示品があり、
部屋ごとの役割を確認しながらゆっくりと見学できました。
今回は残念ながら二の丸美術館が休館でした。
駅近で仕事の合間の観光にちょうど良かったです。
(観光ビジネス研究会 岡村 善裕)
Q1 掛川には美味しい名物はあるので?
A1
今回は残念ながら食べられませんでしたが、
掛川いも汁があります。
それは、掛川山間部で収穫される特産の自然薯を
擂りおろし、鯖だし・味噌汁と混ぜ合わせた郷土料理です。
鯖だしのいも汁は遠州地方特有のものといわれています。
Q2 お城以外にも名所はあるの?
A2
掛川城の周りには、
19世紀末のイギリス、フランスのステンドグラスの作品約70点が
展示されているステンドグラス美術館や
明治に建てられた
葛布団屋の松本邸の母屋や離れ等が公開されています。
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